「流れ」をテーマにしたオフィスビルデザイン

現代のシンプルさと豊かな自然を融合

デザイナーの張舜明が手掛けたオフィスビル「Flow」は、自然の風と光を取り入れ、空間と自然環境が融合する新たな働き方を提案する。

「Flow」のコンセプトはその名の通り「流れ」である。ビルのボリュームの比率を調整し、インレイの配置をスタッキングすることで、水平と垂直の光と風の流れをスムーズにし、空間と外部の自然が交錯する雰囲気を生み出す。その結果、全体的には堅実で保守的なデザインでありながら、外部環境の繁茂する緑を特徴としている。

このデザインの特徴は、現代のシンプルさと素材の質感を表現した空間が、高低差の視覚効果とともにボリュームの視覚効果を提供することである。また、エントランスに設置されたイメージインストールにより美学が達成され、ゲストを迎える視覚的な焦点も存在する。ガラスの透明性が窓辺の植物の光と影の揺れる動きを導き、時間の流れを強調する。

ビルのボリュームのオフセット、インレイの虚実が視野の開放性を高め、ボリューム角の変化が空間の楽しさを生み出す。流れる光と影による時間の変化がビルに生命と創造性を与え、内部と外部の対応、要素間の接続がビルに最も現代的でシンプルなデザインルックを提示する。

このプロパティは7546平方メートルで、設計チームは張舜明氏をディレクターとし、デザイナーには程怡庭氏と鍾青涵氏を迎えた。このプロジェクトは2019年7月に完成し、台湾の雲林市に位置している。

伝統産業の実用性と現代技術の革新と応用を融合させ、新しい環境で開放的で明るく快適な空間を提供することを目指している。シンプルで明るいデザインと自然環境との相互作用が作業効率を向上させ、互いの距離を縮めることができる。

このデザインは2020年にA'建築、建物、構造デザイン賞のブロンズを受賞した。この賞は、芸術、科学、デザイン、技術のベストプラクティスを取り入れ、優れた技術力と創造力を持つ優れたデザインに授与される。それらは生活の質の改善に貢献し、世界をより良い場所にする。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Shun Ming Chang
画像クレジット: Shun Ming Chang
プロジェクトチームのメンバー: Director: Chang Shun Ming Designer: Cheng Yi Ting, Chung Ching Han
プロジェクト名: Flow
プロジェクトのクライアント: Shun Ming Chang


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